食品の工場の注意点
基本的に工場の注意点と同じで良い品質の製品の生産をあげてケガに気を付けるということになります。
食品を扱っているということで衛生面とか異物混入の防止などの共通の注意点があります。
衛生面に気を付ける
食品を扱う工場ですので衛生面は重要です。
特に会社で対策としてルールをつくっているところが多いので、会社で決められたルールはしっかり守りましょう。
作業服にコロコロをかける、エアーシャワーを浴びる、髪の毛がハミ出ないように帽子をかぶる、手を石けんで洗いアルコールを噴霧する、などのことはほとんどの会社で決められています。
異物混入に気を付ける
製品に異物が混入してしまったら大きなクレームにつながってしまうので、充分に気を付けて作業しなければいけません。
ゴミ
原料由来のゴミや包材やパレットに付着したゴミになります。
作業するときに一緒に混入してしまわないように気を付けます。
金属片
原料由来のものもありますが、機械で製造したときの金属部品や部品の削れカスなどがあります。
金属片は金属検査機が反応してはじかれることが多いです。
金属検査機ではじかれたときの対処は会社によってルール決めがされていますのでそれに従いましょう。
はじかれた製品に金属や金属の成分が入っていることを確認することになります。
機械のネジなど部品がなくなっていることを発見した場合、部品が見つかるまで探すことがあります。
部品の欠損の所在が確認できなければ、製品に混入してしまっている可能性があり、取引先に納められないからです。
金属異物は重要な管理項目と会社で決められていることも多いので、異常があればすぐに上長に報告することが必要てす。
毛髪
毛髪が製品や包材の中に入っていたりすると不衛生ということでクレームの対象となります。
作業者はエアーシャワーやコロコロをしっかりおこなう必要があります。
作業中に帽子をいじったりしても髪の毛が落下して製品に混入することがありますので注意が必要です。
虫
工場として対策してはいますが、それでも虫が工場内に入ってしまうことがあります。
エアーカーテンやダクトをすり抜けて虫が工場内に入ってきたり、パレットや包材に付着してきたりすることがあります。
虫を発見したら上長に報告して、すみやかに対処することが必要です。
炭化物(コゲ)や油
炭化物(コゲ)は人が口に含んでも直接影響がないことが多いです。
油も製品に触れそうな所では通常人体に影響のない食用の油を使用しています。
それでも、製品に炭化物や油が付着していると見た目としていいものではありませんし、クレームの対象となりますので混入しないように気を付けます。
作業者が検品で目視して取り除きます。
機械の状況によっては、発生が続いてしまう可能性もあるため、検品者はオペレーターに報告を、オペレーターはすぐに対処することが大切です。
X線異物
会社によっては異物対策としてX線検査機を使用しているところがあります。
金属検査機と似たようなところがありますが、金属だけでなく、石や木片などの異物にも対処することができます。
X線ではじかれたら検品者はオペレーターに報告をして、オペレーターはすみやか対処します。
X線検査機を使用している会社は原料由来の異物を発見する必要がある工場など、限られている気がします。
ケガに気を付ける
機械を使用して製品をつくっているためケガをしないように注意しなければいけません。
頭上の出っ張りに頭をぶつけたり足元の段差で転んだりしないようにしましょう。
床が濡れているときは滑って転倒しないように気を付けて歩かなければいけません。
蒸気を扱っているところは蒸気や配管がかなり高温になっていますので、さわるとやけどします。
製品を焼いているところは当然機械が熱くなっています。
機械を駆動させているモーターも熱くなっている場合があります。
特にいつもと違った作業をしているとき、あわてているときなどケガがおきやすいので注意が必要です。
危ない箇所は先輩や上長が注意喚起してくれます。
機械に材料が挟まったりしてトラブルが起きているときなど、反射的に手を出したりしないで、周りに声をかけるなどしましょう。
通勤を含めて就業中のケガは労災扱いとなります。
会社負担となるため、会社としてもケガをしてほしくないと思っていて対策をしています。
自分で注意するという心がけが大切です。
ラインに合わせて作業する
製造ラインに入って作業しますので、ラインの流れが滞らないように作業します。
ラインの流れはわりと速いので、コツをつかんで作業します。
大抵は先輩や上長がまず見本を見せてくれますので見習って作業します。
その中でこうした方が早いなとか上手くいくなとか出てくるので取り入れてやっていきましょう。
製函機での箱詰めで言えば、箱を斜めにセットして、日付やシールを確認し、両手で製品を持って箱詰め、シールをする。
作業の重要ポイントを押さえながらコツをつかんで作業していくことが大切です。
注意して作業すれば大丈夫
異物発生の対処をすることをイメージして作業しましょう。
ここはケガをしやすい場所なのだなと注意して作業すればケガは防げます。
慣れてくればラインが滞ることなくすすめることがてきます。
わからないことや対処に困ったりしたら周りの人や上長に聞きましょう。
適切に対処してくれるはずてす。
まとめ
食品工場は食品を機械で加工するという工程上の注意点があります。
衛生面、異物混入、ケガなどに注意して作業にあたります。
ラインで作業することが多いので、生産計画に合わせたペースで作業します。
コツをつかんで作業していきましょう。